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写経再開

「意訳」

お釈迦さまは、長老舎利弗に告げられました。

「我々の住んでいるここから西の方角に、十万億の仏土を過ぎて世界があって、名付けて極楽といいます。そこには一人の仏さまがいらっしゃって、お名前を阿弥陀仏といわれます。阿弥陀仏は、今も教えを説いておられます。

舎利弗よ、なぜ阿弥陀仏の仏国土を極楽と名づけるのか。その国にすむ生きとし生けるものに苦しみはなく、たださまざまな楽しみをうけるので極楽という。

また舎利弗よ、極楽国土には、七重の欄干と七重の羅網と七重の並木がある。それらはいずれも、金・銀・青玉・水晶で飾り立てられて、めぐらされている。このゆえに極楽という。

 

ここから阿弥陀経の正宗分が説かれます。

「今現在説法」の「いま」とはいつのこと?と疑問に思いました。このお経が説かれた時の「いま」でもあるし、私たちの「いま」でもあると思います。お釈迦さまがいた2500年前と現代の生活は大きく違いますが、人の間を生きる「人間」であることに違いはないし、そこに生まれる悩み苦しみも違わないのではないでしょうか。