先請伽陀(ぜんしょうかだ)といいます

まず仏さまを念仏道場である本堂にお迎えします。


次の言葉に節をつけて読誦します。


先請弥陀入道場 不違弘願応時迎

観音勢至塵沙衆 従仏乗華来入会


ぜんしょうみだ 

ふいぐがんおうじこう

かんのんせいしじんじゃしゅう 

じうぶじょうけらいにゅうえ


【書き下し】

先づ弥陀を請じたてまつる道場に入りたまへ

弘願に違せず時に応じて迎へたまへ

観音・勢至・塵沙の衆

阿弥陀仏に従い華に乗じて来りて会に入りたまへ


【意訳】

ます、阿弥陀仏に請いねがいたてまつります。この道場にお入りください。阿弥陀仏のひろき誓いに相違することなく時がまさに来たならば迎えにおいでください。観音菩薩、勢至菩薩と数しれない菩薩たちよ、阿弥陀仏に従って、華に乗って、道場にお入りください。


【出典】

善導大師『法事讃』より